樹脂サッシのメリットとは?断熱性能を高める理由と後悔しない選び方を解説

2022.08.11

樹脂サッシのメリットとは?断熱性能を高める理由と後悔しない選び方を解説

住まいの断熱性能を左右する大きな要素として、窓の選択が挙げられます。特に「樹脂サッシ」は、近年の省エネ住宅において欠かせない建材となっています。しかし、従来のアルミサッシと比べてどのような具体的な利点があるのか、また導入にあたって注意すべき点は何か、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、樹脂サッシの持つ圧倒的な断熱メリットから、健康への影響、さらにはアルミ樹脂複合サッシとの違いまで、詳しく解説します。

目次

樹脂サッシとは?住宅の高性能化に欠かせない理由

樹脂サッシとは、窓のフレーム(枠)部分に塩化ビニル樹脂を使用したサッシのことです。従来の日本の住宅で主流だったアルミサッシに比べ、非常に高い断熱性能を有しているのが最大の特徴です。冬の寒さや夏の暑さを遮断し、室内環境を一定に保つために重要な役割を果たします。

樹脂(塩化ビニル)素材の特性

樹脂は、フライパンの取っ手や電気ケトルなどにも使われるように、熱を伝えにくい性質を持っています。金属であるアルミニウムと比較すると、熱の伝わりやすさ(熱伝導率)は約1000分の1程度です。この素材特性が、窓からの熱の出入りを最小限に抑える鍵となります。

日本国内における普及の現状

北欧や北米などの寒冷地では、樹脂サッシの普及率は90%を超えている国も珍しくありません。日本でも北海道などの寒冷地では以前から普及していましたが、近年の省エネ基準の強化や電気代の高騰を受け、関東以南の地域でも高性能な樹脂サッシを選ぶ世帯が急速に増えています。

樹脂サッシを導入する5つの大きなメリット

樹脂サッシを採用することで得られるメリットは、単なる「暖かさ」だけではありません。生活の質そのものを向上させる多くの利点があります。

圧倒的な断熱性能と光熱費の削減

冬場、室内の暖房熱の約58%が窓から逃げ出し、夏場は屋外の熱の約73%が窓から侵入すると言われています。樹脂サッシは、この熱の移動を強力にブロックします。結果としてエアコンの効率が劇的に向上し、年間の冷暖房費を大幅に抑えることが可能になります。

結露の発生を抑制しカビ・ダニを防ぐ

アルミサッシの泣き所である「結露」は、外気で冷やされた枠が室内の湿った空気に触れることで発生します。熱を伝えにくい樹脂サッシは、枠自体が冷たくなりにくいため、結露の発生を劇的に抑えることができます。これは窓周辺のカビやダニの繁殖を防ぐだけでなく、建材の腐食を防ぎ、住まいの寿命を延ばすことにもつながります。

防音性能による静かな住環境の実現

樹脂サッシは気密性が高く、隙間風とともに騒音が侵入するのを防ぎます。また、樹脂素材自体が音を吸収する性質を持っているため、道路沿いや線路近くの住宅でも、驚くほど静かな室内空間を確保できます。睡眠の質の向上や、テレワークの集中力維持にも寄与します。

気密性の向上による温度ムラの解消

樹脂サッシは枠と障子の密着度が高くなるよう設計されているものが多く、住宅全体の気密性(C値)を高めるのに貢献します。家全体の温度ムラが少なくなることで、廊下やトイレ、脱衣所などの寒さが和らぎ、冬場のヒートショックリスクを軽減します。

デザイン性とカラーバリエーション

かつての樹脂サッシは「白くて厚ぼったい」というイメージがありましたが、現在は技術向上により、スリムなフレームや豊富なカラーが登場しています。外側は外壁に合わせてダークカラー、内側はインテリアに合わせて木目調やホワイトといったように、内外で異なる色を選べる製品も多く、自由な空間設計が可能です。

アルミサッシや複合サッシとの違いを比較

現在、日本の市場では「樹脂サッシ」「アルミ樹脂複合サッシ」「アルミサッシ」の3種類が流通しています。それぞれの違いを正しく理解することが重要です。

熱伝導率の圧倒的な差

アルミサッシは耐久性に優れますが、熱の伝えやすさが致命的な欠点です。アルミ樹脂複合サッシは、室外側にアルミ、室内側に樹脂を使用することで耐久性と断熱性のバランスを取っています。しかし、最高の断熱性能を求めるのであれば、枠のすべてが樹脂で作られた「オール樹脂サッシ」が最も優れています。

耐久性とメンテナンス性の実態

「樹脂は紫外線で劣化するのでは?」という懸念を持たれることがありますが、現在の建築用樹脂サッシは耐候性試験をクリアした素材が使われています。30年以上の使用にも耐えうる品質が確保されており、塗装の剥がれを心配する必要もほとんどありません。むしろ、塩害に強いため、沿岸部ではアルミよりも適している場合もあります。

樹脂サッシを選ぶ際の注意点と対策

メリットの多い樹脂サッシですが、検討段階で知っておくべきポイントも存在します。

初期コストと長期的な経済性

樹脂サッシはアルミサッシに比べて製品価格が高くなります。家全体の窓を樹脂に変えると、数十万円のコストアップになることもあります。ただし、前述した光熱費の削減効果や、結露による建材修理の抑制などを考慮すれば、10年から20年のスパンで十分に回収可能な投資と言えます。

フレームの厚みが視界に与える影響

樹脂はアルミに比べて強度が低いため、構造上フレームが太くなりがちです。これにより、ガラス面積がわずかに小さく感じられる場合があります。最近では高強度な樹脂の開発によりスリム化が進んでいますが、採光を重視する場所では、事前に窓のサンプルを確認しておくことをおすすめします。

株式会社明康が提案する快適な住まいづくり

株式会社明康では、住まいの基本性能を重視した家づくり・リフォームをご提案しています。樹脂サッシの採用は、単に部屋を暖かくするだけでなく、ご家族の健康を守り、将来的な維持費を抑えるための賢い選択です。お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、最適な断熱プランをご提示いたします。窓の交換から高断熱な新築住宅まで、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

樹脂サッシは、現代の住宅において「標準」とすべき高い性能を備えています。断熱性の向上による快適さ、光熱費の削減、結露の防止、そして健康維持と、そのメリットは多岐にわたります。初期費用はアルミサッシより高くなりますが、長期的な視点で見れば、これほどコストパフォーマンスの良い設備投資はありません。快適で長く住み続けられる家を実現するために、樹脂サッシの導入を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

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